はじめに
スケール(音階)とは?
音階とはある音からそのオクターブ上までの間を特定の規則に従って並べたものをいい、
英語では「スケール」といいます。
スケールにはさまざまな種類があるのですが、
みなさんにとって一番馴染み深い「ドレミファソラシド」のことを、Cメジャースケールといいます。
「メジャー」の対義語は「マイナー」ですが、
マイナースケールというものも存在します。
メジャーは「明るい響き」、マイナーは「悲しい響き」と、覚えておきましょう。
「C」ってなんのことですか?
「C」はドレミの「ド」の音を表しています
ド〜シまでで、
#(シャープ)が付いたり♭(フラット)が付いたりするものを含めて以下の通り、
全部で12種類の音があります。
C(ド)
C#(ド#) = D♭(レ♭)
D(レ)
D#(レ#) = E♭(ミ♭)
E(ミ)
F(ファ)
F#(ファ#) = G♭(ソ♭)
G(ソ)
G#(ソ#) = A♭(ラ♭)
A(ラ)
A#(ラ#) = B♭(シ♭)
B(シ)
第一章 メジャースケールとマイナースケール
メジャースケール
「ドレミファソラシド」というのはイタリア式の表記なのですが、
ドレミをアルファベットで表す、アメリカ式の表記が音楽理論の世界では一般的です↓
「ド」の音から「シ」の音までの、計7つの音で構成されています。(最後の高い「ド」は最初の低い「ド」と高さは違っても同じ音なので数にカウントしません)
それではCメジャースケールを聴いてみて下さい↓
みなさんにとっても馴染みがあり、どこか明るい雰囲気に聴こえるのではないでしょうか。
これもメジャースケールです↓
これもメジャースケール↓
「ド」の音からはじまればCメジャースケール、「ソ」の音からはじまればGメジャースケール、「レ」からの音からはじまればDメジャースケール、ということになります。
はじまりの音が違えど「ドレミファソラシド〜♪」と聴こえる音階は全部で12音階あります。
ちなみにこれはメジャースケールではありません↓
マイナースケール
Cメジャースケールとセットで語られることの多いスケールが下記のAマイナースケールです。
Aマイナースケールを聴いてみて下さい↓
どこかもの悲しげな聴こえ方がするのではないでしょうか。
CメジャースケールとAマイナースケールはどちらも同じ音で構成されているのですが、
「ド」の音からはじまるのか、「ラ」の音からはじまるのかで聴こえ方が変わるんですね。
これもマイナースケール↓
こちらもマイナースケール↓
「ラ」の音からはじまればAマイナースケール、「ミ」の音からはじまればEマイナースケール、「シ」の音からはじまればBマイナースケール、ということになります。
メジャースケール同様、こちらも全部で12音階あります。
マイナースケールは3種類ある
マイナースケールには、、
ナチュラルマイナースケール、ハーモニックマイナースケール、メロディックマイナースケールの3種類があります。
Aマイナースケールの正式名称が「Aナチュラルマイナースケール」なのですが、
名前が長いので「ナチュラル」を省略して呼ぶことが多いです、。
ジャジーなフレーズも弾けてオススメなので今後別コンテンツで解説しようと思います
第二章 ペンタトニックスケール
メジャースケールとマイナースケールはそれぞれ7音で構成されたスケールでした。
その7音から音数を減らし、わたしたちにとても耳馴染みの良い音階にしたものがあります。
ペンタトニックスケールというのは5音で構成されたスケールのことです。
メジャースケールの4番目と7番目の音を省いたものをメジャーペンタトニックスケールといいます。
『よな(四七)抜き』と言われ、誰かが覚えやすくしてくれました。
そして、マイナースケールの2番目と6番目の音を省いたものをマイナーぺンタトニックスケールといいます。
メジャーペンタトニックスケールに対し、
マイナーぺンタトニックスケールは、「ラ」の音を一番目としているため「ファ」と「シ」はそれぞれ2番目と6番目となっています。
メジャースケールの7音からぺンタトニックスケールの5音にしたことで歌いやすくなったり、
ギターでフレーズを作る際や、アドリブ演奏をする際に演奏しやすくなるというメリットもあります。
ぺンタトニックスケールは民謡やポップス、ブルースやジャズなどでも馴染み深いスケールなんです。
第三章 モードスケール
メジャースケールとマイナースケールは「ドレミファソラシ」の7音で構成されているということは、
「ド」や「ラ」以外の音から弾きはじめることもできますね。
Cメジャースケールから派生した音階。
はじまる音の違いによって響き、雰囲気、カラーが変わる感じです。
弾いてみてそれぞれモードスケールの響きを体感してみてください。
Cメジャースケール以外の音は使っていないので結局はCメジャースケールなんですが、
7種類のモードスケールそれぞれのはじまりの音を元にして、
「何番目の音がどうのこうの〜」みたいな話をする際に避けては通れないモードスケールたち。
知っておくとコード編でお話しするダイアトニックコードに対応させたり、特徴のある音を効果的に扱うことができます。
さいごに
まとめ
かんたん♪音楽理論の部屋、
【スケール(音階) 編】は以上になります。
スケールの種類は他にもたくさんあります。
一般の音楽理論の本に比べてかなりかいつまんだ説明にはなりましたが、
網羅的に解説して情報量が膨れ上がるのを意図的に避けました。
メジャースケール、マイナースケール、ペンタトニックスケールはすぐに弾けるようにしておいた方が良いですが、
既存曲をコピーしたり、市販の楽譜をそのまま演奏することが楽しくて普段楽器を弾いているという方は
モードスケールについてはとりあえずはスルーしても良いかと思います。
さらに理解を深めたい方は理論書を買って読んで頂ければと思います。
その他のスケールについては今後、プロ志向の方向けのコンテンツを作成してそちらで詳しく解説しようと思います。
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