はじめに
楽曲について
『I'm in love you,good day sunshine』は2002年6月12日発売のTUBEの37枚目のシングル。
同年7月31日に発売のTUBEの22作目のオリジナルアルバム『good day sunshine』にも収録されています。
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ギターソロについての解説
今回の楽曲のキー(調)について
『I'm in love you,good day sunshine』はイントロやサビ終わりの間奏、ギターソロ前の間奏、アウトロはDマイナーキー(=Fメジャーキー)、AメロからはB♭メジャーキー、BメロからDマイナーキー(Fメジャーキー)
ギターソロのセクションでCメジャーキーに転調して、ギターソロの最後にDマイナーキー(Fメジャーキー)へ戻る、
といった転調を多用している曲です。
ギターソロのコード進行について
Cメジャーキーのダイアトニックコードは以下の通りです↓
CM7とC、FM7とF、G7とGはほぼ同じものと捉えてください。
ほぼCメジャーキーのダイアトニックコードで構成されていることがお分かりいただけるかと思います。
ソロの出だしはG7のコードになっているので使えるスケールはGミクソリディアンスケールです。
実際は「D」の音から弾いているのでDドリアンスケールを弾いているとも解釈できます。
ギターソロが始まるとしばらくCメジャーキーが続きますが、
最後の3小節はCメジャーキーのダイアトニックコードには無いコードが並んでいます。
『Asus4、A』の部分はソロが終わって歌がはじまる小節のDmのコードへと導くセカンダリードミナントという役割を持っています。
コードは『A7sus4、A7』と書くべきだったかもしれません
ドミナントモーションについては音楽理論を学び始めた方には少しハードルがあると思いますので、
今はとりあえず聞き流しておいてください。
スケールについて
ギターソロのセクションが基本Cメジャーキーなので、使用しているスケールはほぼCメジャースケールです。
使用されているスケールをコードごとに明記するような一般的な解説はあえてこちらでは割愛します。
少し音楽理論を勉強した方であれば「G7のコードにはGミクソリディアンスケールを・・・(アベイラブルノートスケール)」
といったスケールの情報と音の羅列だけを載せたようなありきたりな解説はもう見飽きた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
音楽理論を少し知っていれば耳コピが早くなったり、
フレーズやソロをアレンジしたりできるようになり音楽をより深く楽しめるようになります。
各フレーズのポイント
8小節まではCメジャーキーのダイアトニックコードだけで構成されていて、
コードの構成音を小節の頭に鳴らすことで耳馴染みの良いメロディになっています。
小節の頭にベンド(チョーキング)を毎回使用しているのもポイントですね。
春畑さんお得意の1音ベンド、半音ベンドを要所要所に用いたソロとなっています。
さいごに
春畑道哉研究所、第3回目はTUBE37枚目のシングル『I'm in love you,good day sunshine』でした。